全員正念場。香川真司、岡崎慎司、
柴崎岳、リーガ2部怒涛の終盤戦

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by MarcaMedia/AFLO

 香川真司(サラゴサ)、岡崎慎司(ウエスカ)、柴崎岳(デポルティーボ・ラ・コルーニャ)。日本代表の3人を擁するクラブは、それぞれがリーガ・エスパニョーラ2部で昇格、残留をかけた攻防のさなかにいる。クラブにとっても、選手にとっても、まさに危急存亡の秋(とき)と言えるだろう。昇格、残留で大きく命運は分かれるのだ。

 コロナ禍で中断後、リーガ2部はすでに3節を消化。戦力が限られるなかでの週2試合ペースのやりくりは、すでに各所で"パンク"を起こしつつある。しかし"あり得ない状況"を生き抜くしかない。

 3チームの展望とは――。

3人の中では1部昇格に一番近い位置にいるサラゴサの香川真司3人の中では1部昇格に一番近い位置にいるサラゴサの香川真司 香川を擁するサラゴサは自動昇格圏内の2位につけるものの、再開後は1勝2敗と波の激しい戦いを演じている。

 第32節は、本拠地ラ・ロマレダでアルコルコンに1-3で敗戦。懸案の守備が耐え切れず、破綻した。第33節、敵地ルーゴ戦では自慢の攻撃力が炸裂し、1-3と快勝。ビクトール・フェルナンデス監督は「ボールプレー」を信条とするが、うまくはまっていた。

 しかし、直近の第34節は、同じく自動昇格を争うアルメリアと本拠地で対戦し、0-2と完敗。攻撃的スタイルを持つチーム同士の対戦で、膝を屈した。

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