福田正博が納得。ハーランドを見ればゲットゴールの法則がわかる (2ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 そして、なによりすばらしいのは、ゴール前でのポジショニングだ。相手DFの前に出ると見せかけて背後を取ったり、その逆の動きをしたりといった駆け引きをしながら、抜群のタイミングでシュートを打てるポジションに入る。

 こうしたプレーを、1試合通じて何度も繰り返すことができる。だからこそ、シュートチャンスは増え、ゴール数も増えていくというわけだ。

 ヴィッセル神戸でプレーしたダビド・ビジャ(スペイン)は、こうした動きや駆け引きを「点を獲るためのストライカーの基本」と言っていた。日本人選手なら興梠慎三(浦和レッズ)や佐藤寿人(ジェフ千葉)がこの部分に長けていて、最近では若年層の指導から、動きや駆け引きの重要性を教えるようになってきた。

 しかし、それでもまだヨーロッパとの意識の差は大きい。コンスタントに得点を獲るためには不可欠なものだけに、もっと多くの日本人選手にゴール前のポジショニングへの意識を高めてもらいたいと思う。

 また、コンスタントに得点を決めるには、パスの出し手との呼吸を合わせることも重要だ。ゴール前での動きがすばらしくても、得点に結びつかないFWは、ここに難があるケースが少なくない。

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