久保建英に現地紙は高評価。
レアル・マドリードの選手として試練は続く

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Agencia EFE/AFLO

 レアル・マドリードの幹部は、「チームに勝利をもたらす生来的王者しか求めていない」と言うが、これは"はったり"ではない。どんな状況でもあきらめず、勝利に向かう。不屈な選手のみが、白いユニフォームに袖を通せる。

 その点でオスカルは株を上げたはずだ。

 同じくレアル・マドリードに籍を置く久保は、決して悪い出来ではなかった。よくない状況ながらも、うまく戦っていた。しかし常勝軍団の一員になるには、そのレベルに甘んじてはいられない。

 6月24日、マジョルカはレアル・マドリードの本拠地ディ・ステファノ・スタジアムに乗り込む。現有戦力で、真っ向から対峙するのは厳しいだろう。しかし、勝ち点を拾う活路はどこかにあるはずだ。

 久保にとって、「レアル・マドリードの選手としての力量を示す」、またとない舞台となる。

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