久保建英に現地紙は高評価。レアル・マドリードの選手として試練は続く (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Agencia EFE/AFLO

 先制したマジョルカだが、陣を引いて守るだけ。ボールはつながらず、最低に近い出来だった。レガネスの決定力不足に助けられた。

 右サイドアタッカーで先発した久保は序盤、明らかに体が重そうだった。しかし前半20分過ぎから左サイドにポジションを変え、次第に試合にフィット。ドリブルで仕掛け、ファウルを誘い、後半頭までにイエローカード2枚を誘発し、相手の勢いを巧妙に削いだ。

 久保が撹乱することよって、マジョルカに息をつかせていた。後半は、相手ボールを力強く奪い、カウンターを発動。オープンな展開になるなか、それを2度、3度と繰り返し、脅威を与えていた。直接、ゴールには結びつかなかったものの、そのあたりの貢献が現地でも評価されたのだろう。

 しかし、81分に久保を下げると、マジョルカは相手の勢いに飲まれていった。

 レガネスは最下位だが、過去4シーズンは1部。2年前まで2部B(実質3部)だったマジョルカ以上の戦力を有する(シーズン途中にはモロッコ代表ユセフ・エンネシリをセビージャへ、デンマーク代表マルティン・ブライスワイトをバルセロナに売却している)。

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