鎌田大地、メッシ級の技術力で覚醒中。フランクフルト指揮官も大絶賛 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Reuters/AFLO

 試合後、アディ・ヒュッター監督は、この先制点にご満悦だった。

「フィリップが自陣でいい仕事をした。ツヴァイカンプフ(1対1)で勝ち、大地にすばらしい縦パスを送った。これは、試合前に私たちが意図していた形だ。そして大地のクロスをアンドレが直接決めた。すばらしいゴールだった」

 狙いどおりの形だったというわけだ。

 再開後のリーグ戦8試合に鎌田はすべて先発。この日のアシストを含めて2得点3アシストと好調だ。前節ヘルタ戦では3人抜きのアシストを見せた。この時の鎌田を、ヒュッター監督は「まるでスラロームのようだ」と、滑らかに相手をかわす様子をスキーの動きにたとえて褒めちぎった。

 また、66分から途中出場したドイツ杯バイエルン戦でも、投入から3分後、ゴール前で相手に囲まれながら巧みにキープし、シュート。このシュートは相手にあたり決まらなかったが、そのこぼれ球をダニー・ダ・コスタが決め、スコアを一時は1-1としている(結果は2-1でバイエルンが勝利)。

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