2020.06.17

無観客のスタジアムで現地取材。
イタリア人記者はロナウドに失望した

  • マルコ・パソット●文 text by Marco Pasotto
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 結局、試合はスコアレスドローに終わり、ファーストレグがサン・シーロで1-1だったことから、アウェーゴールを決めていたユベントス決勝へと駒を進め、ミランは敗退した。この結果は近年の両チームを象徴しているようでもある。ユベントスはクラブ幹部による審判への買収・脅迫行為が発覚して2006-07シーズンにセリエBからスタート、2007-2008シーズンにセリエAに復帰すると、2011-12シーズンから8季連続でイタリアの覇者となった。

 一方のミランはヨーロッパのトップからずるずると滑り落ち、オーナーや監督が目まぐるしく変わり、チーム内に平穏はない。

 ミランにとっては痛い敗戦だっただろう。目標としているヨーロッパリーグ出場権へのひとつの道が断たれてしまったからだ。あとはリーグで6位までに入るしかない(現在ミランは7位)。

 それにしても試合の雰囲気は、どこか非現実的だった。トリノのアリアンツスタジアムには、サポーターの大歓声の代わりに選手たちの声だけが響いていた。