久保建英を「爺さん」と監督が賛辞。
現地紙はメッシと比較しての評価も

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki,
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 単純に考えても、18歳の日本人選手がリーガ1部でポジションをつかんでいることは奇跡と言える。少なくとも前例がない。久保は歴史を作っているのだ。

 では、19歳になった久保の来季ベストチームはどこか?

 コロナ禍によるリーグの中断を経て、6月11日のセビージャダービーで再開したリーガは残り11試合となる。その結果次第で、久保の価値は大きく変動する――。

 いずれにせよ、レアル・マドリードが所有するパスを手放すことは考えられない。その点、噂されたフランスのパリ・サンジェルマン移籍の可能性は低いだろう。移籍金3000万ドル(約33億円)は、安すぎる。

 ただし、久保をレアル・マドリードに復帰させるのは、現状ではタイミングとして早いのかもしれない。トップでの出場機会は十分にあるが、外国人枠を使うことにもなり、継続的に試合を重ねるには、もう1シーズン、スペイン国内のクラブで"武者修行"したほうが得策だろう。国外のクラブも視野には入るが、オランダやフランスではリーグのレベルが落ちてしまい、それはドイツでも変わらない。国内で、マジョルカ以上の戦力のチームになる公算が高い。

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