グアルディオラとの師弟コンビ復活!リージョ元神戸監督がマンCへ (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 2008-09シーズンから、グアルディオラはバルサの監督としてトップチームを率い、伝説的な強さを発揮している。そのサッカーの原型は、リージョ・オビエドの戦いにあった。ポジション的優位を保ち、ボールプレーを鍛え上げ、ボールを失ったら敵陣で奪い返し、圧倒的に攻撃を続ける。オビエドにはいなかったリオネル・メッシのような超級選手の力を引き出し、無双のサッカーを繰り広げた。

 英国プレミアリーグでの仕事は初めてとなるリージョは、英語が流ちょうというわけではないが、本質はそこにはないだろう。彼の指導は、選手の腹の底まで響く。

「リージョの教えが忘れられない」

 多くの神戸の選手たちが今も言うように、その教えは言葉を越え、特別なものである。

 10代からスタートさせた指導者人生のほとんどを、監督として過ごしてきたリージョだが、チリ代表、セビージャでは、ホルヘ・サンパオリのヘッドコーチをした経験がある。ペップとは絆と信頼があるだけに、問題が生じる可能性は低いだろう。リージョは監督のポストを狙うような打算や姑息さがなく、サッカーそのものへのリスペクトで動く人物だからだ。

 巡り巡って、リージョは"弟子"であるグアルディオラの懐刀となる。はたして、シティでどんな化学反応が起きるのか? どのような結果になっても、見ものである。

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