リーガ再開。優勝争いのカギを握る「いるはずでなかった」2人の男 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 スアレスは負傷で戦線離脱をするまで、リーグ戦だけで11得点を稼ぎ出しており、アシストもチーム最多の7だった。バルサの攻撃を、リオネル・メッシとともに担っていた。獰猛に狡猾にゴールを狙い、相手ディフェンスが心身ともにすり減らすような強大な圧力をかけられるだけに、周りのプレーが楽になるのだ。

「スアレスとプレーすることで学びたい」

 デンマーク代表FWマルティン・ブライスワイトが謙虚に言うほど、その能力は図抜けている。

 再開にあたって、選手交代は従来の3人から、緊急的に最大5人までが許されることになったが、バルサのパスワークに対しては、「人を入れ替えて守れる相手が有利になる」という声が多い。その点でも、スアレスのように接近戦に強く、局面をこじ開け、シュートを打てる選手は、勝負を左右するだろう。少しでもタイミングがあれば、足を振れるストライカーだ。

 先日はカンプ・ノウで紅白戦を行ない、スアレスは勝利につながる1点を決めている。

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