規格外の10代トリオ。2022年W杯でイングランドが頂点に立つ可能性も (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 とりわけ、右サイドで内に身体を向けた状態からニアサイドに放たれる左足シュートが十八番。ファーサイドを狙うような体勢から放たれるため、どうしてもGKの反応が遅れてしまうのだ。

 もともと攻撃的中盤だったこともあり、前線ならどこでもプレーできるという柔軟性もある。何より、ゴール前の緊迫した局面においても18歳とは思えない落ち着きがあり、自然体でシュートを放てることが決定力の高さのバックボーンとなっている。

 マーカス・ラッシュフォード(22歳)をはじめ、スコット・マクトミネイ(23歳)、アクセル・トゥアンゼベ(22歳)、タヒス・チョン(20歳)、ブランドン・ウィリアムズ(19歳)、アンヘル・ゴメス(19歳)、ジェームズ・ガーナー(19歳)......。現在、マンチェスター・Uでは次々とアカデミー出身の若手がトップデビュー。

 少しずつ「自前の若手を重視するチーム作り」へと舵を切っており、サー・アレックス・ファーガソン監督時代への回帰が始まっている。よほどのことがなければ、グリーンウッドも未来のマンチェスター・Uの中軸を担うはずだ。

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