鈴木大輔が驚いたリーガの競争の激しさ「打ちひしがれるときもあった」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

無料会員限定記事

 2016年1月1日、柏レイソルに所属していた鈴木大輔は、自らクラブとの契約を解消した。スペイン1部のラージョ・バジェカーノから打診はあったものの、合意はなかった。

「このタイミングしかない、と。厳しい場所に身を置いた時に成長してから、これが自分の道だと思っていました」

 鈴木は当時、心境を語っていた。

 スペインのクラブを中心に移籍先を打診したが、1月末に移籍マーケットが閉まってもオファーはなかった。2月に入って、フリーの鈴木は状況的に追い込まれ、Jリーグのクラブに再入団する選択肢も出てきた。しかし彼はそれを断って、機会を待ち続ける。

 その結果、リーガ2部のヒムナスティック・タラゴナからの「練習参加」のオファーをつかむ。翌日にはスペインへ飛び、そこで僥倖があった。ヘッドコーチのナノ・リバスは、2013年アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で戦った貴州人和のセンターバックだったのである。そのシーズン、鈴木はACLベスト11(ドリームチーム)に選出され、柏のベスト4進出に貢献。当時の好印象は、押しの一手になった。

全文記事を読むには

こちらの記事は、無料会員限定記事です。記事全文を読むには、無料会員登録よりメンズマガジン会員にご登録ください。登録は無料です。

無料会員についての詳細はこちら

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る