清武弘嗣のリーガ挑戦が半年で終わった理由。鬼門アンダルシアの特徴 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

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 では、なぜ清武の挑戦は半年で終わってしまったのか?

 清武のスペインスタートは、格別だった。リーガ開幕戦、本拠地サンチェス・ピスファンにエスパニョールを迎えて先発出場。6-4というド派手な勝利に、1得点を決めて花を添えた。大久保嘉人(東京ヴェルディ)と同じく、リーガデビューと同時の初ゴールだった。

 第2節のビジャレアル戦、代表戦を挟んで第4節のエイバル戦でも先発。順調な始まりだ。

「清武は、左右のサイドハーフ、トップ下、攻撃的なMFのポジションはどこでもできる。ドリブルしながら、壁パスを使ってスペースを作る、入る動きが秀逸。ボール技術は図抜けて高いが、エゴイストではない」

 長年、日本代表の戦いを分析してきた元レアル・ソシエダ強化部長のミケル・エチャリもスカウティングで賞賛していたほど、清武のポテンシャルは申し分なかった。

 しかし、ある選手の移籍を境に状況は一変した。移籍期限ぎりぎりで新入団した元フランス代表MFサミル・ナスリ(アンデルレヒト)が、第5節以降はトップ下のポジションをつかんだ。

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