ブンデスリーガ再開に賛否あるなか、視聴者数は倍増していた (4ページ目)

  • 鈴木達朗●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

 1節から25節までの走行距離などの数値の平均と、今節の数値の比較も発表されたが、数字上では中断前と大きな差はないようだ。スタッツは次のとおり。

(1試合平均。左の数字が中断前。右の数字が第26節)
得点 3.25点-3.00点
シュート数 26.8本-24.3本
1対1の頻度 209.9回-207.2回
イエローカード 3.7枚-4.0枚
アクチュアルプレーイングタイム 57.05分-59.00分
走行距離 116.2キロメートル-116.4キロメートル
スプリント数 220.3回-220.1回

 このデータから、身体的なコンディションが落ちていないことが見て取れる。とはいえ、短い準備期間でいきなり本番に入ったことは、ケガによる離脱が頻発する恐れもある。実際、ドルトムントのマルコ・ロイスが、シャルケ戦後に筋肉系のケガで戦列を離れ、今季絶望の可能性も伝えられている。

 また、ルールダービーの笛を吹いたデニス・アイタキン主審も、「もちろん、観客がいたら、ピッチ上で選手たちが白熱するシーンもあったでしょう。だが、観客がいなくとも、試合自体はこれまでと同じように強度が高かった。我々審判団も、長い休暇から、急に公式戦に入ったためにリズムを掴まなければならなかった。90分間集中力を保つためには、スタンドからの熱気が伝わってきたほうが助かるときもある」と無観客試合の難しさを説明した。

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