プレミアリーグ再開に足並み揃わず。合トレ参加を辞退する代表選手も (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images


 一方、4月上旬に少人数のグループ練習を再開させたブンデスリーガは、シーズン再開までに1カ月以上の準備期間を設けていた。それと比較すると、プレミアリーグのそれはあまりにも短すぎる。

 また、準備期間以外に、プレミアリーグでは試合会場の問題も解決していない。

 英国政府が6月1日以降のスポーツイベントを無観客で開催することを許可した際、試合は8〜10の中立地で行なうことをリーグ側に要請していた。だが、前回行なわれた20クラブによるテレビ会議では、12クラブがその案に反対している。

 とくに、残留争いを強いられている下位チームは、ホームアドバンテージを失われることに強い反発を示した。承認に必要な14クラブの賛成を得るには程遠い状態にある。

 しかも、そんななかで降って沸いてきたのが、テレビ放映権料の払い戻し問題だ。

 ライツホルダー側は、無事にリーグ戦が再開してシーズンを終えられた場合でも約450億円の払い戻しをリーグ側に要求しており、仮にそうなれば、残留争いに巻き込まれているクラブにとっては泣きっ面に蜂。せっかくリーグを再開できたとしても、その先には経営破綻につながる地獄が待ち受けている可能性もあるのだ。

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