プレミアリーグ再開に足並み揃わず。
合トレ参加を辞退する代表選手も

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images


 もちろん、選手たちの安全を担保するため、詳細なルールが定められている。

 たとえば、自宅でトレーニングウェアを着用してから自家用車で練習場に向かい、自分専用のタオルやウォーターボトルを持参すること。あるいは、練習場に到着してからは必ず検温をして、マスク着用のもとでグラウンドに入ること。その間、練習中も含めて終始、ソーシャルディスタンスを保つことも必須となっている。

 また、選手やスタッフのウイルス感染を確認するため、PCR検査も頻繁に行なっている。そのためにプレミアリーグは約4万セットもの検査キットを約400万ポンド(約5億3000万円)で購入。検査により陽性反応が検出された場合は7日間の隔離となるほか、その濃厚接触者も14日間の隔離がそれぞれ義務づけられている。

 グループ練習再開前の17日、18日に計748人の選手とスタッフに行なわれた検査では、残念ながら3クラブ計6人の陽性反応者が出て、彼らは7日間の隔離措置となってしまった。しかし、それによってリーグ再開の動きが減速することはなく、現状で言えば「プロジェクト・リスタート」は順調に前進していると言えそうだ。

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