セリエA再開にウルトラスが猛反発。「犠牲者にリスペクトを!」 (2ページ目)

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 セリエAで消化されていない試合の数は12。ただし8チーム(インテル、サンプドリア、アタランタ、サッスオーロ、ヴェローナ、カリアリ、トリノ、パルマ)はプラス1試合が残っている。

 一方、UEFAは各国のリーグに8月2日までに今シーズンを終了するよう指示している。UEFAは8月6日から、延期されたEL(ヨーロッパリーグ)とCL(チャンピオンズリーグ)を集中して行なうことを目論んでおり、それまでに各国リーグの日程を消化してほしいのだ。6月13日に再開した場合、週2回のペースで試合をすれば、この期限に間に合うことができる。

 それだけでなく、コッパイタリアの準決勝第2戦のユベントス対ミラン(6月30日)、とナポリ対インテル(7月1日)、そして決勝(7月22日)も行なうことができる。もし再開が1週間延びて6月20日となったら、この3試合を行なうのは無理だろう。

 考慮しなければいけない点は山ほどある。たとえばイタリア政府は、リーグの再開については非常に慎重だ。ゴーサインを出す前に、リーグ再開が新たなパンデミックを起こさないか、さまざまな観点から吟味したいようだ。サッカーは密のスポーツだ。マスクをして距離を置いてプレーできるものではない。スポーツ大臣のビンツェンツォ・スパダフォラはこう述べている。

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