選手の走行距離にも変化?再開したブンデスは中断前と何が違ったか (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by picture alliance/AFLO

 2部では、シュツットガルトの遠藤航とザンクトパウリの宮市亮がフル出場を果たしている。シュツットガルトはヴィースバーデンに1-2で敗れ、ザンクトパウリは1-0でニュルンベルクを下している。原口元気のハノーファーは、対戦相手のドレスデンの2選手に新型コロナウイルス陽性が出たため、試合が延期されている。

 再開前の1週間、選手、監督らは自己隔離を義務付けられた。だが、アウクスブルクで監督デビューを果たすはずだったハイコ・ヘルリッヒは、この期間に違反を犯した。歯磨き粉などを切らし、トレーニングウェアのまま近所のスーパーに出かけてしまったのだ。クラブはこの事態を重く見た。「チームや世間の模範にならなくてはならない」と、監督はヴォルフスブルク戦のベンチを外れることになった。

 スタジアムには選手やクラブ関係者、グラウンド整備、試合運営、放送など合わせても最大322人しか入場することができなかった。選手たちもベンチにいるときはマスク着用が義務付けられ、観客のいないスタンドなどに距離をとって座っていた。試合前に着用したマスクと、試合から引きあげた時に使うマスクは別のものにするという点も徹底されていた。

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