いま久保建英が優先すべきことは?PSGに移籍したらライバルは3人 (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 そう考えると、久保がPSGに移籍する時の最大の懸念材料はやはり、伸び盛りの10代後半の時期に「プレー機会を失う可能性が高い」という点だろう。

 キングスレイ・コマン(バイエルン/23歳)、ジャン=ケビン・オーギュスタン(リーズ/22歳)、ティモシー・ウェア(リール/20歳)、ジョナタン・イコネ(リール/22歳)、クリストファー・エンクンク(ライプツィヒ/22歳)......。

 ざっと挙げただけでも、厚い選手層を前にパリを離れた才能豊かな若きタレントはこれだけいる。

 今季もタンギ・クアシ(17歳)、アディル・アウシシュ(17歳)、ロイク・ムベ・ソウ(18歳)など10代のタレントがトップチームの試合に出場した。だが、いずれもレギュラー獲得までの道のりは長く、いずれは他クラブへ完全移籍する可能性も囁かれるほどだ。

 彼らはPSGの育成出身ゆえに新天地への道は開かれているが、獲得に多額の移籍金を伴う久保の場合は同じようにはいかない。仮にパリ行きを決断する時は、その後に新たな移籍先を探すのが困難になる可能性を考慮する必要もあるだろう。

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