いま久保建英が優先すべきことは?PSGに移籍したらライバルは3人 (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 一方のPSGは今季、戦術家のトーマス・トゥヘル監督が珍しく4−3−3のみでチーム作りを進めた。そして故障者が復帰した12月に入ってから、ネイマール、アンヘル・ディ・マリア、マウロ・イカルディ、キリアン・エムバペの「ファンタスティック4」を同時に起用する4−4−2にシフトチェンジ。本格的にチーム戦術の構築をスタートさせた。

 そこに久保が加わったとすると、有力視されるポジションは中盤の右サイド。主にディ・マリアがプレーするポジションであり、バックアップにはユーティリティプレーヤーとして重宝されるパブロ・サラビア、あるいはアンデル・エレーラも控える超激戦区になる。

 経験豊富な彼ら3人と18歳の久保を単純に比較しても意味はないが、しかしPSGの攻撃も流動性という点においては共通している。それだけに、伸び盛りの久保にとっては守備機会が多いマジョルカよりもプレーしやすい環境と言うことはできる。

 とくに、フランスでは突出した戦力を誇るPSGの場合、国内の試合ではほとんどの時間を攻撃局面に費やす傾向がある。右サイドアタッカーにも高い守備力が問われるマジョルカよりも、自身の武器を発揮しやすいはずだ。

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