ビッグセーブ連発のなぜ。アトレティコのオブラクが世界最高GKの理由 (2ページ目)

  • 西部謙司●文 text by Nishibe Kenji
  • photo by Getty Images

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 オブラクの失点の少なさは、アトレティコの堅守にも関係している。ただ、むしろアトレティコの堅守は、GKオブラクの存在あってのことかもしれない。

 スロベニアのシュコーフィア・ロカ市に生まれ、現在27歳。オリンピア・リュブリャナで16歳の時にデビューし、1年後には正GKになっていた。2010年にポルトガルの名門ベンフィカへ移籍。4つのクラブ(ベイラ・マル、オリャネンセ、ウニオン・レイリャ、リオ・アヴェ)に貸し出されたあと、ベンフィカに戻った2013-14シーズンにアルトゥール・モラエスから正GKの座を奪った。

 このシーズンのリーグ最優秀GKに選出され、2014年7月にアトレティコ・マドリードへ移籍している。ちなみにオブラクが移籍した2年後には、エデルソンがベンフィカのゴールを守り、2シーズン後にマンチェスター・シティへ移籍している。ベンフィカは世界最高クラスのGKふたりを相次いで輩出したわけだ。

 オブラクは現在流行のビルドアップに加わるタイプのGKではなく、本業ともいえるシュートストップの名手である。

 身長188cmはGKとして大きい部類ではないが、ゴールをカバーする能力は傑出している。ミドルシュート、至近距離からのヘディング、1対1、こぼれ球......ありとあらゆるシュートを止めまくる。驚くほど敏捷(びんしょう)にも見えず、なぜオブラクがこれほどシュートを止められるのかは不思議なぐらいだ。

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