練習再開のブンデスリーガ。大迫、遠藤らの
契約・去就に明暗くっきり

  • 鈴木達朗●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

 長谷部は、1部残留やポカール(ドイツカップ)優勝、ヨーロッパリーグ準決勝進出など、近年のハイライトの中心にいたひとりだ。とりわけ、リベロとして正確無比なパスワークでチームを牽引した姿が取り上げられている。クラブの歴史に足跡を刻んだ日本人として、人々の記憶に残りつづけるはずだ。

 フランクフルトは資金繰りに困っている話題は出ていないが、4月から6月30日まで、選手、監督および責任者たちの給与の20%カットが決まっている。

 また、度重なるケガを乗り越えてピッチに戻って来た喜びをドイツメディアに取り上げられたのは、ザンクトパウリの宮市亮だ。4月15日に地元メディアの記者陣とのインタビューに答えている。今季は大きなケガもなく、攻撃陣で不動の地位を築いた。

 武器であるスピードもチーム内外で広く認知されていて、今季はすでに7アシストを記録。だが、ゴールはわずか1得点にとどまっており、本人にとっても気になる点だったようだ。

 宮市は、現在の少人数のトレーニングでほかの攻撃陣と共にシュート練習が多く組まれるグループに割り当てられており、「ゴール前でのプレーを改善するために時間を使えている」とシーズン再開へ具体的なイメージを掴めている様子を見せた。

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