練習再開のブンデスリーガ。大迫、遠藤らの
契約・去就に明暗くっきり

  • 鈴木達朗●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

 鎌田は、ヨーロッパリーグ(EL)でのハットトリックの活躍もあり、フランクフルト屈指のテクニシャンとしての地位を固めつつある。その一方で、彼が自分自身について話すことは少なかった。そのため、4月上旬にクラブの公式インタビューが出ると、地元メディアにも鎌田の人となりを伝える記事が取り上げられ、家族思いの一面なども紹介された。

 今季を振り返りながら、鎌田は「プロキャリアで、ここまで試合が多かったシーズンは経験したことがなかったので、身体的にも成長できました」「まだ欧州サッカーに慣れてきたと言うには早すぎますが、よい方向に進んでいると思います」と語り、手応えを掴んでいるようだ。

 一方、これまでチームの主力として活躍してきた長谷部は、今夏で契約が切れるため、去就が取り沙汰されている。「1年契約を延長」と報道されたり、引退の可能性を伝えるドイツメディアもあるなか、5月2日には、フランクフルトの公共放送局が行なっている『フランクフルトの2000年代のトップ20』の9位に長谷部が選ばれた。このランキングは、『ビルト』『キッカー』『フランクフルター・アルゲマイネ』など、各メディアのフランクフルトの番記者が選出する。

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