2020.05.04

東京五輪の見どころポジションSB。
その宝庫はブラジルかフランスか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 ひとつだけ変わらないSBの潮流は、「ブラジルが宝庫」という点かもしれない。

 東京五輪で最も期待される左サイドバックは、ブラジル代表レナン・ロディ(21歳、アトレティコ・マドリード)だろう。

 ロディは、ブラジルの左サイドバックの系譜を継いでいる。左足のキック技術が突出し、プレーメーカーと似た資質を持つ選手と言っていいだろうか。歴代のレオナルド、ロベルト・カルロス、マルセロ、フィリペ・ルイスは、それぞれプレースタイルは違うものの、サイドでボールを引き出し、防御線を破られないという2点で飛び抜けていた。

 ロディもアトレティコでその真価を見せつつある。シーズン序盤は戦術面での適応に苦しんでいたが、試合ごとにフィット。左足のキックやドリブルは傑出しているだけに、どこまで伸びるか。チャンピオンズリーグ(CL)のリバプール戦でも、高い水準のプレーで勝ち上がりに貢献していた。

 左サイドバックはほかにも群雄割拠の状況にある。