冨安健洋も「面構えが良い」1人。東京五輪世代で最強のCBは? (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 徳原隆元/アフロ●写真 photo by AFLO

「マタイス・デ・リフトの移籍金をケチって、ミリトンを買ったが、"安物買いの銭失い"だった」と、地元メディアも辛らつだ。ミリトンは逆に、東京五輪を反撃の狼煙を上げる機会にしたいはずだ。

 そして今シーズン、アヤックスからユベントスに新天地を求めた20歳のオランダ代表デ・リフトは、五輪出場こそないが、同年代での知名度、実力では1、2を争う。

 もっともそのデ・リフトも、セリエAの洗礼を受けている。守備の屈強さやしたたかさで物足りず、評価は低調だ。"イタリア脱出"も噂され、代理人のミノ・ライオラがレアル・マドリードと盛んに接触している。ユーベでは「キエッリーニが長期離脱から復帰後はサブに降格する」とも囁かれており、今後も虚々実々の駆け引きが行なわれるだろう。

「面構えが大切だ」

 ヴィッセル神戸を率いていたスペイン人監督フアン・マヌエル・リージョは、センターバックに必要な資質を聞いた時、意外な答えをしている。

「プレーは顔つきに出る。色男かどうかじゃない。『俺は戦っている』と周りの選手に真剣さを伝えられるか。例えば相手のシュートに対し、顔を差し出せる選手は最高だね。

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