ロベカルが語る久保建英「工夫が見える」。
リーガ再開に向け注目点は

  • 栗田シメイ●取材・文 text by Kurita Shimei

――今後、サッカー界は厳しい状況に直面することが予測されますが、あなたの展望は?

「正直、先は読めない。フットボール界にも変化があるかもしれない。これはあくまで私の願望だが、できれば以前と同じような形で動き出してほしいね。ファンやサポーターなど、誰もが安心してスタジアムに足を運べる環境に戻ってほしいよ。これまで、サッカーに救われて、勇気をもらった人もたくさんいるはず。1日でも早くサッカーが日常に戻ってきてくれることを心から願っている」

――選手たちは十分な練習環境が確保できないなど、苦労しています。こんな時だからこそ、アスリートにできることはあるのでしょうか。

「今は世界中のアスリートが厳しい状況に立たされている。パフォーマンスを維持するためのトレーニング環境はもちろん、再開の目処が立たない中でメンタルを整え、モチベーションを保つことは非常に困難だ。

 ただ、アスリートにできることは、いいプレーを見せることに尽きると思う。試合ができる環境が整えられた時に、そこで一生懸命プレーすることで人々に大きなパワーを与えられる。だから、今はグっと堪えるしかない。もし自分がまだ現役だったら、弾丸フリーキックを決めてファンと一緒に喜びを分かち合うことをイメージして、モチベーションを保っていたと思うよ(笑)」

――最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

「私は日本が好きで、何度も訪れているんだ。街は綺麗で、人々は礼儀正しい。ご飯も美味しいからいい思い出がたくさんあるよ。それだけに、日本の状況もニュースで見て心配している。今は世界中がひとつになる時だ。マドリーもバルサも、パリ・サンジェルマンやユベントスも関係ない。アルゼンチンとブラジルだってそうさ。しがらみを一切捨てて、ひとつになる時なんだ。日本のみんなも今自分ができること、やらなければいけないことを考えて、一緒に頑張っていこう」

取材協力:株式会社ワカタケ

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