ロベカルが語る久保建英「工夫が見える」。リーガ再開に向け注目点は (3ページ目)

  • 栗田シメイ●取材・文 text by Kurita Shimei

――リーガ再開に向け、あらためて注目している選手を教えてください。

「カゼミーロは外せないね。彼は"マドリーの心臓"と呼べる選手だよ。驚異的な運動能力の持ち主だし、彼がいることでバランスが取れる。チームになくてはならない選手に成長したし、それはブラジル代表でも同じだ。他には、ともに19歳のヴィニシウスとロドリゴも、マドリーというクラブで自身の価値を証明している。まだまだ成長途中だが、高いポテンシャルを秘めているね。順調に経験を積んで、トッププレーヤーへの階段を上っていってもらいたいよ」

――やはりブラジル勢に注目しているんですね。

「ブラジルを愛しているからね(笑)。それともうひとり、今年1月にフラメンゴからマドリーに移籍した18歳のレイニエルも特別な才能を持った選手だ。彼もヴィニシウスやロドリゴと同じように若い選手だけど、ブラジルではかなり活躍して、クラブにタイトルをもたらしている。実績を積んでからのリーガ挑戦だから注目しているよ。スペインの環境に適応すれば、早い段階でトップデビューもあるかもしれないね」

――彼らと同世代の久保建英についてはどう見ていますか?

「開幕して数試合は適応に苦しんでいたが、リーガの環境に慣れ、試合をこなすことで徐々によくなってきている。具体的には、ボールを受ける際のポジショニングが変わったね。どこでボールを受けたら危険か、自分の能力が生かせるかを理解してきている。そこは変化しているし、工夫も見えるよ。

 久保の特徴が味方に伝わったことで、マジョルカはチームとしてもうまく機能するようになったと思う。マドリーに入団できる時点で才能は間違いないし、まだ若いので伸び代があるだろうから、このまま順調に成長していってほしいね」

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