東京五輪で注目のストライカー。南米の両雄はフル代表でもゴール量産 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 しかし、エムバペに関しては、所属するパリ・サンジェルマンがすでに派遣拒否を表明している。本人は五輪出場を熱望しているが、レギュレーションの問題をクリアするのは難しい。もし、今年の夏に東京五輪が開催されていた場合、参加は100パーセントなかっただろう。逆転参加の可能性があるとすれば、交渉が続いているレアル・マドリードへの移籍で、「五輪参加」の特約を盛り込めたら......。

 東京五輪には出場できないが、この世代で株が急上昇しているのは、北欧出身の2人のFWだ。

 ひとりはノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド(19歳、ドルトムント)。ゴールセンスの塊で、マークを外し、ボールを受け、叩く、という一連の動きに淀みがない。大きな体躯だが、ステップワークも軽く、スピードにはパワーも感じさせる。今シーズンはレッドブル・ザルツブルクで得点を量産し、ドルトムントに移籍した。快進撃は止まらず、レアル・マドリードがクリスティアーノ・ロナウドの後釜として移籍交渉を進めている。

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