東京五輪で注目のストライカー。南米の両雄はフル代表でもゴール量産 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 もうひとりの注目選手は、ブラジルのガブリエル・ジェズス(22歳、マンチェスター・シティ)だ。

 小柄だが、体は強く、相手と入れ替わる俊敏さを持ち、動く中で精度の高い技術を使え、視野も広い。リバプールのブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ同様、周囲とシンクロする力に長じている。ゴール数はそこまで多くはない。しかし、周りを輝かせながら自らも輝ける。ジョゼップ・グアルディオラが好むタイプのスマートなアタッカーだ。

 2016年のリオ五輪で、ジェズスは金メダルを勝ち取っている。すでにブラジル代表のレギュラーに定着。2019年のコパ・アメリカでは、準決勝のアルゼンチン戦、決勝のペルー戦で得点し、エース級の活躍だった。大舞台で得点できるという点で、大物感もある。

 ほかに東京五輪出場国で最大の目玉FWといえば、キリアン・エムバペ(21歳、パリ・サンジェルマン)だろう。ロシアワールドカップでフランス優勝の原動力になるなど、名実ともに同年代ナンバーワン。トップスピードに乗った時の彼は止められない。

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