来季CL&EL出場チームはどうなる。フランス方式で当てはめてみると? (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 そんななか、とりわけ注目されるのは、リーグ戦が打ち切りになった場合のチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)の出場権の問題だ。そういう意味でも、今回フランスで承認された順位決定方法は、ほかのリーグにとって今後の指針にもなるはずだ。

 まず、リーグ・アンの最終順位を決定するにあたって議題となったのが、首位パリ・サンジェルマン(PSG)と11位ストラスブール(最終的に10位)が他チームより消化試合数が1試合少ないことだった。

 オランダのエールディビジの場合は、消化試合数にかかわらず最終順位を確定してCLとELの出場権を決めた。だが、フランスではクラブ代表者投票の結果、各チームが獲得した1試合あたりの平均勝ち点(獲得勝ち点÷消化試合数)によって最終順位を確定した(平均勝ち点が並んだ場合、当該チームの直接対決の成績で順位を決定)。

 これにより、来シーズンのCLには優勝チームとして認定されたPSG(1試合平均勝ち点2.52ポイント/少数3ケタ以下は四捨五入)と2位マルセイユ(2.00)がグループステージ(GS)にストレートイン、3位レンヌ(1.79)がCL予選3回戦から参戦することが決定。かつて稲本潤一もプレーしたレンヌにとっては、念願のCL初挑戦になる。

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