ネドベドの全力プレーは欧州を席巻した。CL決勝出場停止の悲劇も (3ページ目)

  • 中山 淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 もっとも、その無用とも言えるタックルにしても、常に全力を尽くすネドベドのプレースタイルを知っていれば納得できるはず。当時チームを率いていたマルチェロ・リッピ監督も、ネドベドを評して「夢の中でも走っている」という名言を残したほど。開幕から故障者続出に悩まされたこのシーズンのユベントスにおいて、ほぼフル稼働した選手もネドベドだけだった。

 とりわけ加入2シーズン目を迎えたこの時は、本来のサイドMFからトップ下、ダヴィド・トレゼゲとアレッサンドロ・デル・ピエロの強力2トップの下にポジションを移したことで、リッピの戦術にフィット。一気に覚醒し、29試合9得点をマークしてユベントスの2連覇に大きく貢献すると、文句なしでセリエA最優秀選手賞を受賞した。

 2002-2003シーズンのフィナーレを飾るチャンピオンズリーグ決勝戦は、マンチェスター・ユナイテッドの本拠地オールド・トラッフォードで行なわれた。ミランとの同国対決となったその大舞台の取材では、偶然にも試合前にチームバスの近くにいた私服姿のネドベドに遭遇した。

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