2020.04.17

「勝てないスペイン」初戴冠の舞台に
元オランダ代表監督の名がつく因縁

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 モダンサッカーを語る時、まず名前が挙がるのは、同大会で翌1970-71 シーズンから3連覇を達成したアヤックスだ。フェイエノールトをオランダのクラブとして最初に欧州一に導いたエルンスト・ハッペルより、アヤックスのリヌス・ミヘルス監督とヨハン・クライフの名前が先に来る。

 だが、この時のフェイエノールトもアヤックス同様、攻撃的で画期的なチームだったとされる。フェイエノールトの優勝がなければ、アヤックスの3連覇はなかったという声さえ聞く。

 オランダは1974年の西ドイツW杯で準優勝に輝いた。本命視されながら、決勝で開催国西ドイツの軍門に降った。続く1978年アルゼンチンW杯でもオランダは開催国アルゼンチンに延長で敗れ、2大会連続準優勝に終わっている。この時、オランダ代表監督を務めたのもエルンスト・ハッペルだった。

 ちなみにオランダはもう一度、W杯で決勝に進みながら準優勝に泣いている。2010年南アフリカW杯だ。決勝戦を戦ったのはスペイン。W杯でまだ優勝したことがない国同士の対戦だった。