ロナウドの名言と驚異のデータ。レアルを王座に導いた恐るべき自信 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

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 欧州3連覇を遂げた一昨シーズンまでは、"ゴール製造機"クリスティアーノ・ロナウドがいた。今はいない。単純計算で、シーズン50点近い損失なのだ。

 ロナウドは、レアル・マドリードの一時代を築いたと言える。

 ロナウドは、マドリードに在籍した9シーズン、438試合で450得点を記録している。1試合平均1点以上のペースだ。そして2度のリーガ優勝、2度のスペイン国王杯優勝、3度のクラブワールドカップ優勝、4度のCL優勝をもたらした。彼のゴール=タイトルだ。

 ロナウドは、自身が宗教であるかのような錯覚を与える。自らに対する信心が深く、行動に迷いがない。そして、神の恵みを受ける――。特筆すべきは、その必勝のメンタリティだ。

「私はとても賢く、弱点などひとつもない。自分はいつだってプロフェッショナルだ」

 ロナウドはそう言う。恐るべき自信だ。

 強烈なナルシズムで鍛え上げた身体能力を、ロナウドはプレーに落とし込める。たとえば高く跳躍し、最高点でボールを叩くヘディングシュートは、上半身の筋力を生かし、恐るべきスピードでゴールへ飛んでいく。超人的なヘディングは、歴代選手でも1、2を争うだろう。しかし、彼はいわゆるストロングヘッダーでは収まらない。

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