2020.04.07

レアル「銀河系軍団」の光と影。
禁断の移籍からベッカム獲得まで

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 2000-01シーズン、レアル・マドリードはリーガ・エスパニョーラ優勝。フィーゴを失ったバルサが4位と低迷し、マドリディスタは快哉を叫んでいる。ラウル・ゴンサレスが得点王に輝き、ゴールマウスは若きGKイケル・カシージャスが守った。

 2001-02シーズンには、ペレス会長の「フィーゴに続いて、これからは1シーズンにひとり、大物選手を取る」という戦略が再び功を奏した。ユベントスから獲得した世界最高選手ジネディーヌ・ジダンが、スーパープレーで面目躍如。チームはチャンピオンズリーグ(CL)で決勝に進み、ラウルとジダンの得点で頂上を極めた。

 2002-03シーズン、ペレス会長はブラジル代表のロナウドを獲得している。世界的ストライカーの獲得は、大きなセンセーションを巻き起こし、マーケティング面では成功だった。グッズ販売は好調だったし、アジアツアーなどが大盛況を迎え、クラブのブランド化で、収入は飛躍的に増えた。

「Zidanes y Pavones」

 ペレスは、新たにポリシーを発信した。ジダンのようなスター選手とフランシスコ・パボンのような下部組織出身者でチームを構成するという意味だった。その用語をマスコミに広め、旗印に掲げた。