セリエA選手のコロナに負けない心意気。「家にいよう」とSNSで様々な配信 (4ページ目)

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko
  • photo by AP/AFLO

 また、いつもは家族と過ごす時間の少ない選手が、父親の顔を見せるのも貴重だ。ローマのダヴィデ・サントンは娘とボードゲームをして負け、悔しがる姿を見せ、インテルのボルハ・ヴァレーノはベッド越しに息子とサッカー対決だ。

 チーム単位で企画をするところもある。たとえば冨安健洋が所属するボローニャのリカルド・オルソリーニ、アンドレア・ポーリらは、ひとり暮らしのために寂しい思いをしているサポーターに電話をかけている。みんなこの心温まるサプライズに大喜びだ。

 また、パルマの選手たちは、家にいて友達と遊べない子供たちに向け、リレー方式で童話を読み聞かせている。子供を持つ選手が多いからか、なかなか読むのがうまい。

 現役選手だけでなく、引退したかつての有名選手たちも、何かできないかと模索している。

 フランチェスコ・トッティとクリスティアン・ヴィエリは、テレビ電話で会話するところをインスタライブで流し、相変わらずの仲のよさとギャグで往年のファンを沸かせた。ミランでプレーしていたカカは、ラウラ・パウジーニという女性歌手とインスタでトーク。一緒にミランの応援歌を歌い、コロナウイルスと戦っているマルディーニにエールを送った。

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