久保建英世代のすごいヤツらが続々。バルサの難局を彼らは救えるか (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 18歳のMFニコ・ゴンサレスは、ビジョンに優れたプレーメーカーとして注目される。元デポルティーボ・ラ・コルーニャのMFフランの息子というサラブレッド。ジュニアユース時代は、久保とチームメイトだった。

 また、16歳のMFイライス・モリバは、すでにバルサBで得点を記録。大柄で体躯に恵まれ、ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)やヤヤ・トゥーレ(青島黄海)と比較される。16歳のMFマルク・カサドも、利発でプレーメイキングに優れる。"ジョゼップ・グアルディオラの系譜"を継ぐ選手と言えるだろう。

 ひとつ断言できるのは、バルサが目を向けるべきはラ・マシアだということだ。有力な外国人選手は、たしかにチームの浮沈に関わってきた。しかし、彼らに依存するようなチームに舵を切れば、バルサはそのアイデンティティを失う。

 危惧すべきは昨今、ラ・マシアからの流出が相次いでいる点だ。

 21歳になるMFダニ・オルモ(ライプツィヒ)などは最たる例だろう。バルサのユース昇格を"拒否"して退団。ディナモ・ザグレブとプロ契約を結び、今季は中心選手としてCLでプレーしていた。シーズン途中で引く手あまたとなって、ドイツを新天地に選んだ。

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