監督収入ランキングが示す欧州サッカーはバブル真っ只中という事実 (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 まず、昨年5月にインテルの監督就任が決まったコンテは、推定2020万ユーロ(約24億円)で契約。さらに8月には、チェルシー時代の解任時に発生していた違約金に関する係争が決着。980万ユーロ(約11億7400万円)を手にしたのである。

 もっとも、ユベントスを率いた時代にリーグ3連覇に達成したほか、チェルシーでも就任初年度にあたる2016−2017シーズンにプレミアリーグ優勝に導くなど、コンテの監督としての実績は世界でも指折りであることは疑いようがない事実だ。現在インテルが支払う高額年棒も、彼の能力に見合った金額と見ていいだろう。

 そして3位以下に続くのは、近年のサッカー界におけるカリスマ監督として定着している3人、グアルディオラ、クロップ、モウリーニョら重鎮である。

 3位のグアルディオラの年間収入は推定2700万ユーロ(約32億3000万円)で、そのうち2200万ユーロが基本給とボーナス。残る金額は、プーマや日産など、パートナー各社からの広告収入だ。

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