プレミアリーグも大ピンチ。コロナの影響で今季終了なら損失額は1023億円 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO


 それでも、プレミアリーグが今季リーグ戦を中止とせず、4月30日までの中断に再設定したのは、経済的損失を最小限に食い止めたいという切実な思いからであろう。英紙インディペンデントによれば、このまま再開できなければ、プレミアリーグには今季テレビ放映権の約4分の1にあたる7億6200万ポンド(約1023億円)の損失が生じる。

 また、下部リーグのクラブはスタジアムのチケット収入が絶たれるため、これ以上の中断は死活問題になる。実際、英5部のバーネットでは60名のスタッフに解雇を通告したという。中断が続けば、経営破綻するクラブが出てきてもおかしくない。

 その一方で、選手側からすれば、沈静化するまでプレーしたくないのが本音だろう。

 英紙タイムズが「今季の残り試合を無観客で実施へ」とスクープしたのは、3月12日のことだった。同紙は「今季の残り試合は通常どおり行なわれるが、プレミアリーグと下部リーグも含めてサッカーの試合は無観客で行なう」「パブなど大勢の来客がある店でのサッカー中継の放映を禁じる」「チケット購入者やシーズンチケットホルダーは、インターネットのライブ中継を通して試合を観戦できる」と報じた。

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