ブンデスリーガ中断で融資を受けるクラブも。日本人選手の現状は? (5ページ目)

  • 鈴木達朗●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

 遠藤航がプレーしているシュツットガルトは、現在は感染リスクが大きな国として国境が封鎖されているフランスやスイスまで、車でわずか2時間の距離にある。そのため、シュツットガルトも同様に、すべての運動施設が閉鎖されている。

 地元メディアによれば、シュツットガルト市は練習人数や練習時間、感染対策の内容など厳格な情報提示を求めており、これらの書類を揃えるのに時間がかかっている状態だ。市からの許可が降りない限り、選手たちは、自宅で個別トレーニングをしながら情報を待つ。

 このように地域や州によって対応も異なっており、各クラブも頭を痛めているところだ。

 懸念されていた欧州選手権の開催時期も、2021年の6月に延期が決定。国内リーグも7月まで引き伸ばせる算段がついた。一部には、UEFAが約3億ユーロ(約360億円)の補填を、欧州各国のサッカー連盟とクラブに要請したという報道もあったが、UEFAはこれを否定。

 この結果を受けて、DFLのザイフェルト代表は、「リーグを再開させるには、ほど遠い状況だ」と前置きしたうえで、「理論上では、新たに時間的な余裕ができた。不慣れな日程間隔で試合が組まれるかもしれないが」と、これから日程を詰めていく考えを示した。

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