ブンデスリーガ中断で融資を受けるクラブも。
日本人選手の現状は?

  • 鈴木達朗●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

 長谷部誠と鎌田大地が所属するフランクフルトは、チーム全体練習は3月24日以降に予定している。それまでは、各選手がそれぞれ与えられた個人トレーニングが中心となる。フランクフルトのトレーニングルームは選手に開放されていて、予約をして使用できる。室内は、専門家の意見に合わせて消毒が行なわれ、機材間の距離なども確保されている。

 選手、コーチ陣はフランクフルトに残ることを義務付けられており、3月17日には全選手の乳酸値のテストを行なった。自炊ができない選手には、テイクアウトの食事が用意されている。チーム内には感染者がおらず、チームドクターも「規則を守れば、感染の可能性は少ない」と見ている。とはいえ、症状が出た場合に備えて、いつでも検査する準備はできている。

 宮市亮が所属のザンクトパウリは、3月17日から再始動する予定だった。だがハンブルク州が、前日にすべての運動施設を閉鎖し、使用不可にしてしまったため、予定を変更せざるを得なくなった。担当者は、「来週までの5日間、室内で個別トレーニングを行ない、その後の経過を見る予定だ」と言うが、クラブは州議会から特別許可が降りるのを待っている状況だ。クラブはすでに申請書を提出しているものの、答えは出ていない。

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