ブンデスリーガ中断で融資を受けるクラブも。
日本人選手の現状は?

  • 鈴木達朗●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

 現在は、他人との身体的な接触も禁じられており、必要な日用品などの買い物は、知人やスタッフに頼んで、窓際に置いてもらう生活だという。また、ヒューバースの陽性反応を受けて、安全を期すためにチーム内で検査をしたところ、さらにDFのヤネス・ホルンとフィジオのひとりから陽性反応が出た。

 原口を含む、テストで陰性の結果が出たほかの選手たちも自宅隔離(待機)の対象となり、来週の木曜日まで外出が許されない。現在は、コーチングスタッフがつくったトレーニングメニューを自宅で行なう生活だ。運営面では、オフィスは通常営業を続けるという。

 大迫勇也が所属するブレーメンは、3月16日からトレーニングを再開。とはいえ、ピッチ上での全体トレーニングではなく、クラブの敷地内にあるトレーニングルームで個別の室内トレーニングを行なう。ケガ人が多いブレーメンは、この中断期間をうまく使って選手たちのコンディションを万全にすることを目指しているようだ。

 経営が苦しいブレーメンにとって、この中断は経済的に大きな打撃だ。メディアでは、ほかのいくつかのクラブと同様に、選手や社員の給与を払うために融資を受ける準備を進める必要があると報じられている。180人を超えるスタッフを抱えるブレーメンも、スタジアム見学やミュージアムを除いて、当面はリモートワークも活用しながら通常どおり運営している。

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