「本田圭佑とユニを交換した」。
対戦相手が大興奮で語ったその経緯

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 バングーはリーグに参加している中でも小さなチームだ。彼の喜びようも理解できるというものだ。

 しかし、もうひとつ忘れてはいけないのは、そのチームにボタフォゴが引き分けてしまったことだ。本田の後半のパフォーマンスはガタッと落ち、それとともにチームの調子も下がり、バングーに同点ゴールを許してしまった。

「本田はいまだいいプレーができることを知らしめたが、フィジカルコンディションをもっと上げることは必須だろう」

 そう言ったのはボタフォゴのレジェンド、ジャイルジーニョだ。1970年のW杯ではペレと一緒にプレーをしている。彼もまたこの日の試合を興味深くテレビで観戦していた。

「とにかくボタフォゴにとって本田は有益な選手だ。今のボタフォゴに彼ほど経験豊富な者はいない。毎回フルにプレーしなくとも、45分、60分と、効果的に使っていけばいい。そうすれば本田はボタフォゴの大きな武器になるだろう。とにかく私のチームで本田がプレーすることに満足している」

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