試合勘の鈍ったモウリーニョはどこへ行く? 格下ライプツィヒに完敗 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Reuters/AFLO

 ところが今季は開幕から不調。昨年の11月、ジョゼ・モウリーニョがマウリシオ・ポチェッティーノ解任を受けて監督の座に就いた。しかし、プレミアにおける現在の成績は8位。浮上していない。

 今年1月にハリー・ケインが、CLの決勝トーナメント直前にはソン・フンミンが、それぞれ戦線離脱。さらに、ライプツィヒとの第2戦を前に、今季PSVから獲得した右MFスティーブン・ベルフワインも故障と、ケガ人が相次いだ。不運に見舞われたことは確かである。

 2年連続でCL決勝を狙うだけの体力がクラブになかったと言えばそれまでだが、ライプツィヒ戦に関して言えば、サッカーの中身に付いても触れたくなる。

 ライプツィヒのユリアン・ナーゲルスマン監督は、極論すれば、カウンターの監督だ。守りを固めて少ない人数でスピーディに攻め切る、まさに抜け目のないサッカーを信条とする、ドイツ人らしい監督だ。3バックながら、FWが3トップ風に開き気味に構えるので、高い位置からプレッシャーも効かせやすい。

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