試合勘の鈍ったモウリーニョはどこへ行く? 格下ライプツィヒに完敗 (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Reuters/AFLO

 敗れたバレンシアは無観客試合になったことが痛かった。ホームとアウェー、どちらか一方が無観客試合というのは、アンフェアな気がする。とはいえ、その内容は低調だった。ストロングポイントに欠ける平凡なサッカーだった。

 スパーズホームの第1戦に0-1で先勝したライプツィヒ。アタランタ同様、前戦の終わり方が、まさに逃げ切る形だったので、第2戦が心配された。だが、この試合も、前評判の低かったライプツィヒが開始10分、マルセル・ザビッツァーが早々に先制点を奪い、通算スコアを2-0とした。

 こちらの試合はホーム、RBアレーナを満員に埋めたなかで行なわれ、ホームの利が見込めた。この段階で7〜8割方勝負あったかに見えた。だがライプツィヒは、さらにその10分後(前半20分)、同じくザビッツァーが追加点をゲット。ライプツィヒの勝利はその瞬間、決定的となった。

 番狂わせがいとも簡単に起きたという印象だ。スパーズはご承知のとおり、昨季のCL準優勝チームだ。決勝ではリバプールに完敗したが、シーズンを通して準優勝チームに相応しいサッカーを披露したA級チームだった。

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