アトレティコにエース復帰。
リバプール戦は「点を取って勝ちにいく」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Reuters/AFLO

 週末のセビージャ戦では、21本ものシュートを放った。

「たしかに序盤は困難な時期があった。しかし、我々は常に前を向いて戦うことを考えてきた。今はいい戦いができている」

 アトレティコひと筋のキャプテン、コケは手応えを語る。

 第1戦はケガで離脱を余儀なくされていたジョアン・フェリックス、トリッピアー、ジエゴ・コスタが戦列に戻っているのも朗報だろう(ただ、前々日練習でチーム最多得点のモラタが筋肉系の違和感で全体練習に参加しなかった)。ベンチに切り札を置いた状態で戦える。アウェーゴールが必要になる可能性は高い。

 リバプールはアトレティコに黒星を喫するまで、無敗を続けてきたが、最近はリーグ戦でワトフォード、FAカップでチェルシーに敗れ、盤石ではない。アトレティコとの第1戦ではオブラクを脅かすシュートは打てず、獰猛な攻撃力は影をひそめた。ただし、前節のリーグ戦はサディオ・マネ、モハメド・サラーのダブルエースの得点でボーンマウスに勝利。やはり欧州王者の称号は伊達ではない。

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