ロナウジーニョ逮捕の裏に犯罪組織のニオイ。いったい何が起きたのか (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 入国管理官は、彼らのパスポートに問題点があることを発見したが、そのまま入国させてしまった(その後、入国管理の責任者は責任を取って辞任している)。

 それから2時間後、カジノがあるホテルの一泊900ドル(約10万円)はするスイートにいたロナウジーニョのもとに警察がやってきた。そこで彼らは問題のあるパスポートに加え、パラグアイの偽装IDカードも発見した。彼らに同行している、やはり偽物のIDカードを持っていたウィル・モンデスというブラジル人実業家はそのまま逮捕され、ロナウジーニョとアシスは公文書偽造の疑いで事情聴取されることとなった。

 パラグアイのパスポートは、それ自体は本物であったが、その旅券番号を調べると、2人の女性のものであることが判明した。この女性たちは数週間前に、アルゼンチンでの仕事を斡旋すると言われ、ビザ取得のために業者にパスポートを渡していた。その写真と名前をロナウジーニョとアシスのものに変えてあったのだ。一方、IDカードはまったくの偽物だった。カード番号は2人のものが連番になっており(普通はあり得ない)、おまけにその番号は政府のシステム上、使用されていない番号だった。

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