久保建英ら日本人選手への影響は?FIFAがレンタル移籍を来季から制限 (7ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 たとえば、マンチェスター・Cに完全移籍し、現在フローニンゲンにローン移籍している板倉滉は現在23歳なので、今夏の移籍市場では新ルールの対象選手になる。同じパターンでマンチェスター・Cからハーツ(スコットランド)に貸し出されている食野亮太郎にしても、今夏には対象年齢の22歳になる。

 その時、マンチェスター・Cは彼らふたりとの契約をどのように考えるのか。今後の日本人の移籍傾向を予測するためにも、ふたりの動向は要注目だ。

 まだ先の話とはいえ、これはレアル・マドリードからマジョルカにローン移籍中の久保建英にとっても言えることだ。

 R・マドリードに残るのか、あるいは他のクラブに完全移籍するのか。22歳になる以前にどれだけの実績を残せるかどうかが今後のキャリアを左右するため、残された時間は急に制限されることになったわけである。

 いずれにしても、新ルールの施行は日本人選手の海外移籍に少なくない影響を及ぼすだろう。そういう意味で、今夏の移籍市場は注目に値する。

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