久保建英ら日本人選手への影響は?
FIFAがレンタル移籍を来季から制限

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 もっとも、最近の日本人選手の海外移籍は若年化が進んでいるため、このケースについてはそれほど大きな影響はないだろう。むしろJクラブとしては、プロとしてしっかり土台を作った選手を完全移籍という形態で放出することにより、それなりの移籍金収入を得られるパターンが定着する可能性もある。

 一方、新ルールの対象外となる21歳以下の日本人選手の移籍にはまったく影響しないのかといえば、そうとは言えない。

 獲得する側は、新ルールに対応すべく青田買いの乱用を控えることが予想され、少なくとも6人制限が施行されるまでの今後3年間は、各クラブは年齢を考慮しながら貸出選手の人員整理を行なわなければならないという事情もある。そんななかで、彼らが日本人の若手を新たに青田買いする可能性は低いと見るのが当然で、しばらくは日本人の青田買いも減少することが十分に考えられる。

 また、すでに青田買いされ、現在ローン移籍でプレーしている日本人選手についても、新ルールの影響はあるだろう。

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