鎌田大地もゴール。ベスト4進出のフランクフルトはカップ戦に全集中 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 鎌田は先週のザルツブルク戦の試合後も、「うちはカップ戦にかけている」と明かしている。あらためてその思いを強くしたようだった。

 フランクフルトは前半終了間際にPKで先制した。ペナルティエリア内で交錯しながらのハンドの判定は難しいものだった。さまざまな角度から何度スロー再生を見てもわかりにくく、VAR判定に時間がかかった。

 一発勝負のカップ戦らしく、前半は互いに堅い展開だった。特にブレーメンにはチャンスがなく、一時は防戦一方になっていた。それだけにフランクフルトにとっては大きな1点となった。

「ハンドはハンドでしたけど、僕たちもラッキーだった。悪くはなかったけど、良くもない試合のなかで、ペナルティで先制できたというのは大きかったと思います」

 1-0で後半に入ることができたことで、戦い方が変わった。

「点が入ったことによって相手も前に来ないとダメだし、そうなるとうちがやりたいカウンターがハマってくる。先に点を取れたというのが、トーナメントにおいてはすごく大事なので、よかったと思います」

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