南野拓実がリバプールにフィットしてきた。「毎日必死です」 (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO


 試合は、リバプールが0−2で敗れた。南野は前半こそ周囲との連係プレーから好機に絡み、「チームメイトとの相互理解もかなり進んでいる。相手MFとDFのライン間を動き回るプレーはコンスタントに危険だった」(地元紙リバプール・エコー)と高い評価を得た。だが、後半に入ると「周囲の停滞に引っ張られ、存在感が希薄になった」(同紙)。

 そのせいだろう。英紙の評価は分かれ、英紙タイムズが7点(10点満点)の高評価をつければ、英紙デイリー・ミラーは5点でチーム最低点をつけた。移籍後初となるフル出場を果たしたが、「収穫」と「課題」の両方が出たと言える。

 チェルシー戦は攻守の切り替えが極めて速く、目の回るようなスピードで進んだ。球際の攻防も激しく、まさに「イングランドらしい一戦」だった。ピッチ上にいた南野も、同じような印象を抱いていたという。

「インテンシティが高かった。日本代表の試合や、前にいたザルツブルクのリーグ戦よりも、全然そこは比べ物にならなかった。そういう中だからこそ、僕のポジションで求められる部分は、ボールをいったん収めるとか、スムーズにカウンターにつなげるところ。

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