三好康児、ケガを乗り越え奮闘中。アントワープでスタメン復帰を目指す (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by Getty Images


 ベルギーサッカー界には『G5(アンデルレヒト、スタンダール・リエージュ、クラブ・ブルージュ、ゲンク、ゲント)』というヒエラルキーがある。だが、伝統と人気に加えて、資金力と実力もついてきたアントワープも、6強のひとつとして定着しそうな風格が生まれ始めている。

 昨年夏、アントワープは元ベルギー代表のドフールとケヴィン・ミララス、オランダ代表経験を持つヴェスレイ・フートなど大型補強を行なった。それと比べると、三好のアントワープ加入を報じる地元紙の扱いは、非常に小さなものだった。

 だが、9月15日のアンデルレヒト戦、残り7分でピッチに立った三好がデビューマッチをゴールで飾ると、ベルギーカップ1回戦のロケレン戦では初先発を果たし、2ゴールでチームの勝利に貢献。その後はリーグ戦でも先発出場し、週間ベストイレブンにも選ばれるなど、チームの中心選手への道が拓き始めた。

 ところが11月下旬、三好は足首を痛めてしまった。当初は「2、3週間で復帰するだろう」と報じられていたが、実際には復帰するまで2カ月もかかってしまった。

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